『ウェイト版タロット小アルカナ・コンプリート講座』に行きました。

伊泉龍一先生の『ウェイト版タロット小アルカナ・コンプリート講座』

守田紀子先生主催の講座でした。守田先生は、そういうこと知りたかった~と思う講座を開いてくださるので、本当にありがたいです。

タロットは、占い方も研鑽を深めたいと思っていますが、作成秘話とか歴史也背景を学びたかったので、短期間で凝縮された内容の講座に出会えて本当にラッキーでした。

最初に感じた疑問、ライダー版とウエイト版と同じなのに、呼び名がどうして違うのかなど素朴な疑問から、作成した人を取り巻く時代、人々などこの世界でももっともポピュラーなカードの誕生秘話が説明された時間でした。

伊泉先生の講座は、初めて受けたのですが、とてもわかりやすく、アカデミックな授業でした。
占い師というよりも、大学のセミナーの先生のような。タロットカードやその歴史研究の第一人者という雰囲気でした。
語学が堪能で、歴史、文学、アートの世界も網羅しないとなかなかできないお話でした。沢山の本を出版されているのもうなづけます。
澁澤龍彥さんのエッセイで日本にタロットのことが初めて紹介されたとか、蘊蓄もすごすぎました。
それでいて、小アルカナのカードの説明は、本当にわかりやすくて、今まで考えすぎていたカードについても、迷いが晴れる時間でした。

今回の小アルカナのヒロインであるパメラ・スミスさんはの波乱万丈な人生にも思いをはせます。
とても波乱万丈といえるでしょう。絵本もお描きになっていて、タロットカードは人生のほんの一ページだったということ。
あの世で、世界中で一番有名なタロットを作ったことをびっくりされているかもしれませんね。

パメラさん(と呼ばせていただきます)の人生には有名な作家や俳優の名前もでてきます。
といっても私が知っていたのは、ブラム・ストーカーやイエイツ。アーサー・ランサムなど同時代に活躍した有名な作家さんくらいです。
あとは間接的ですが、パメラさんに影響を与えたエージェントやアート教育家がいらっしゃるのですが、私も好む画家・オキーフさんもその方の影響があったとのことで、改めてそんな昔のことではなかったのか〜と思いました。
ウエイト=スミス版のカードの絵はクラシカルですが、このカードが出版されたのは、1909年のことだったからです。そんなことも留意していなかったのですね。

絵柄がその時代よりも古めかしいのは、パメラさんが舞台にかかわる生活をしていたからだと説明があり、小アルカナは、パメラさんの人生、見てきた人物や場面が、舞台の場面から描かれているから~ということで、ますますパメラさんに親近感を覚えました。
私は、舞台を見るのが好きだからです。物事を客観的に見る訓練は、読書よりも舞台が効いた気がします。

自由で奔放そうな、それでいて孤独さを感じるパメラさんは、そのままミュージカルや漫画のヒロインになれそうな気がしました。

生年月日がわかたので、四柱推命を簡単に出してみましたら、人生の前半の華やかさがわかる命式でした。
そしてピッタリと大運の変化の時に、大きな出来事がありますし、カトリックに改宗して、それまでの生活と全く違った様子になったのもわかるようでした。

知らない事を知る。知っていたけど、別の視点を知り、深くなる。とても楽しい時間でした。

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