感想」カテゴリーアーカイブ

自分の人生を愛し始める~ミュージカル「エリザベート」

こんにちは 占い研究家 中村美功。です

少し日にちがあいてしまいました。

仕事もですけど、今月から人と会う機会がぐっと増えました。

お会いする方から、新しい情報が入ってきて、そのたびに

「出会うこと」にはやはり何かしら意味があるのだと感心しています。

そしてそれは人からだけでなく、出会うものすべてでもあります。

 

たとえば、ミュージカルのような作品も。

先日、梅田芸術劇場 ミュージカル『エリザベート』
http://www.umegei.com/elisabeth2016/

を観劇してまいりました。

このミュージカルを初めてみたのは、宝塚歌劇の初演のことでした。

初演の頃から、今まで何回か見たのですが、そのたびに発見があって

感じ方、感想がどんどん変わっていくのがわかります。

それは読書でも同じことを体験できますが、私は舞台がきっかけでそれがもっと進んだ気がします。

 

初めて見た時は、トートという「死」の象徴ともいえるキャラクターが宝塚にマッチしていて

美しい楽曲と衣装、装置などすっかり夢の世界に浸りました。

「エリザベート」のお話にはなじみがなかったので、お話自体には

「皇帝と結婚したものの、夢に描いた結婚生活と違ったため、気の毒な女性のお話」という身も蓋物ない感想だったと思います。主役の気持ちに寄り添ってみてしまいますね。

でも、2回目に見た時に、「私が踊る時」という歌と場面を見た時に、エリザベートの魅力がより伝わったと思います。

「自分の人生」という自覚もないまま、皇后となったエリザベートは

皇后という立場や宮廷での暮らしに振り回され、消耗していくのですが

やがて、気付き始めるんです、自分で選ぶということを。

 

お芝居、読書、映画でも、沢山の人の人生が描かれています。

たいていは波乱万丈な人生ですね。

物語の主人公たちは、重大な選択を迫られています。

 

でも実は、現実を生きている私も、毎日、小さな選択を積み重ねているのです。

そのことに何度でも気付かされるのです。

続く・・かも。