身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

美功

「一身を犠牲にする覚悟があってこそ,活路を見いだすことができる。 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 」大辞林 第三版の解説

 

ある四柱推命の本に書いていました。運をよくするための1つの方法として、
「凶運の星を捨てて、幸運の星を選び取ること」と

え?どうやって凶星を捨てるの?
幸星を取るのかな?

と疑問だらけになりました。

どれが凶の星かというと、人によって異なるのですが
自分の本来発揮するべき良い星の特徴を生かせない星回りの運勢の時、
その凶運の星の特徴を捨てるということでした。

さっぱりわからないでしょ、私もわからないかも・・

じっくり考えてみると私なりにこうじゃないかな、とわかったことがあります。
たとえば「偏官」は女性にとってはピッタリとはいえない星といえるでしょう。
男性にとっても、身弱であると、その良い特徴は生かせないといわれています。

では「偏官」の特徴を極力減らすことといえば、短気とやめること、白黒ハッキリつけたがるようなことをやめる。
ハッキリ物をいいすぎるのをやめる〜というようなことがおもいあたります。
そして偏官の凶運を減らす「食神」の特徴や「印綬や偏印」などの特徴をスライドさせることなのかもしれません。

とある「偏官」らしい特徴を持つ人は、自分がハッキリなんでも言葉にするということに気づいていませんでした。
白黒ハッキリつけたがる性格ということも。
人間関係に悩んだとき、その際立つ特徴をやさしく出すようにこころがけました。
すると、周囲の評価がどんどん変化していったそうです。

逆に、言いたいことがいえず、嫌なことをされても、断れず、まあいいかと流していた人は
ハッキリキッパリと断る人の様子を見て、どうしても困ったこと、断らないといけないことがおきた時は
その人のイメージを浮かべて、断るようにしたり、話をするようにしたそうです。
するとやはり、以前より悩みが減ったとのことです。

このように、自分の性格の癖・性分を知り、悪く出ないように気をつけるということは

「心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる」

と言うことにつながるのでは、と思うのです。

**

自分を客観的に見ること、自分を良くしたいと思うとき、
自分の特徴を捨てて、お手本になるような人の何かを取り入れることが大切ということを思うと、思い出すことがある。

それはそれまで学校は制服で済んでいたのが、私服の学校に行くことになったときのこと。

どちらかというとオシャレに興味なさそうな人だったのに、 それまでとはまったく違う印象になっていた。
その人は、自分のファッションセンスに自信がもてなかったので、おしゃれな友人に洋服を見立ててもらうようにしたのだそうです。
そして見事に、顔やスタイルが変わるわけではないけど、素敵な洋服を着るだけでも、ぐっと垢抜けたオシャレ女性になっていたのです。
私は彼女は勇気があるなあと感心しました。なかなかできないことだと思うからです。

自分のことを客観的に見て、自分で洋服を選んでも、変化は訪れないと発想したのでしょうか。
他人に、頼んだり、それまでの自分を否定することは、とても難しい、しんどいことだったかもしれません。

 

今の自分がダメで、どうにかしたいと思っても、我が身を捨てて〜てことは至難の業だと思うからです。
誰しも我が身はかわいいし、「でもでも、だって〜」と逃げ道を用意してしまうからです。

私もその一員です。自分のダメなところ、改善すべきことはよくわかっていますが
なかなか捨て切れないですから。

でも占い的にみても、実践的に見ても、客観的に自分を見て、行動するということは幸運の近道ということなのでしょう。

私も時々、周囲の良い特徴をもった人たちの良いところをいただいて行動をすることがあります。

新しい自分を取り入れ、少しずつ板についていくと、それは以前からそうだったかのようになってしまうことがあるのです。

今の自分で困っているところがある方は、ぜひ、試してみてください。

2014年3月10日