四柱推命など占いはツールとして

美功

『私の占いを利用された方に必ずお伝えすることがあります。

それは占いとの付き合い方です。

「占いを信じる」という言葉・考え方があります。よく当たる占い、だから信じるということ。占いなんて迷信、だから信じないという意見もあります。

この「信じる・信じない」ということではなく、利用するということを考えてみてほしいのです。

例えば、良い結果ばかりの占いの場合は楽しい気分でいいでしょうし信じたくなります。

ではあまり歓迎できない占いの結果が出た場合はどうされますか。

信じない、見なかったことにする、いつその悪い運勢がめぐってくるか戦々恐々とする。ただ落ち込む、などいろいろあると思います。

しかしそれではもったいないのです。

 

人生は良い時もあれば苦しい時もあるのが当たり前で、それは占いの鑑定にも当てはまります。全てよい結果の人などいません。

だから、私は占いで鑑定した内容がどうであれ、占いを信じるのではなく利用してくださいとお伝えします。

それは、鑑定結果をただ鵜呑みにするのではなく、人生の天気予報、予想地図だと捉えて、

歩く方向や、行く道がどんな季節なのか嵐なのか過ごしやすいのかなど予想する方法にして、

活動的になったり、避けたり、少し休んでみたりと活かして欲しいのです。

 

例えば日常でも、仕事を探すなら自分の適性を考えると同時に、信頼できるどなたかにアドバイスをもらう事もあるでしょう。

結婚なら相手のいることですし恋人と話し合う、あるいは 2 人の事を良く知っているどなたかに相談するなど考えられますよね。

そしてそのアドバイスを聞いて最終的には自分で判断をすると思うのです。それらの選択の1つとして占い師を利用すると考えてほしいのです。

自分が本当にしたい事はなにか、それを実現するには、どんな準備が必要か、どう行動したらいいのか、

傾向と対策の指針にする。自分の行動を整理するのに役立てることなどです。

 

占いはあくまで人生の参考で、最終的には自分で判断して、決断していかなくてはならないと思うのです。

自分の性格(考え方のくせや傾向)や運勢の傾向を知ることによって、考え方の方向転換を図ってみる。

その時、その時の自分の行動を考えるガイドにしてみてください。

「人間万事塞翁が馬という知られた言葉のとおりだった」ということになるように、現在の困難を抜け出せる時がやってきたのだと思ってください。

 

「この世のほとんどの方が幸せになりたい」と思っているでしょうけど、幸せの形はひとそれぞれです。

幸せになるためには努力と運が必要です。運をよくするには、自分を変えることです。自分が変われば、周囲も変わり、環境も変わってきます。

地道ですが、長い人生の幸福の近道です。

占い師を訪ねる時というのは問題や悩みの時だからという方が多いと思います。何をしてもうまくいかない、トラブル続きかもしれません。

でもピンチは最大のチャンスと捉えて自分の人生にむきあってみてはいかがでしょうか。』

 

 

上記は私がお客様に必ずお伝えする言葉です。初めて依頼されてから、時々改訂しつつも内容はだいたい同じです。

「運勢を見ることは天気予報みたいなもの」と私の友人が言ったことがあります。私は地図だと思っていました。あるいは自分の取り扱い説明書だとも。

近年になって「船と航路」の考え方も出てきました。

私の師匠は「占いは人生相談」とも言っていました。「悩んでいる人に希望が持てるような回答を」とも言っていました。

どれでもいいですね。

最近、若い方には「占いは人生を幸福にするためのツールとして使ってください」と伝えました。

占いに振り回されるのではなく、自らが主体的に道具として使うのです。

若い方はすぐにその意味を理解して、こちらの期待以上に使ってくれました。

占い師をしていて嬉しかった事の1つです。

 

2012年4月11日